船場吉兆、廃業へ

すでに多くのメディアで話題になっております、アデランスHDの株主総会について書こうかと思いましたが、それは後日に回させていただきまして、庶民であるわたくしですが、『吉兆』という名前に妙な親近感があるもので、『船場吉兆、廃業へ』について書きたいと思います。


私の弟は、スペインで食とワインと戯れ、日本にスペインワインの良さを、スペインに日本の良さを伝えることを生業としております。
2年ほど前でしょうか、当時弟の働いていたスペインレストランと京都吉兆とが技術・文化の交流活動の一環として、修行のため一人の料理人をスペインから招きました。
大柄で一見強面、だけど勉強熱心で優しく、笑顔の可愛い大男(笑)でした。京都に行くまでのしばらくの間、私の母親のもとに滞在していたので、私も一緒に食事したりと楽しい時を過ごしたのを覚えています。(もちろんわたしスペイン語は話せませんが、何とかなるものです。)

そして昨年の夏、弟がスペインから一時帰国した際、灼熱の真夏の嵐山、京都吉兆へ挨拶に伺う際にちゃっかり同行させていただき、総料理長でいらっしゃる徳岡さんのお話を聞かせていただきました。
短い時間でしたが、高い志や、使命感をおもちで、また独特の世界観と遊び心のある人柄に感銘を受けました。そして密かに、「ここに食べに来られるように頑張るぞ!(だれか食べに連れて行ってね!)」と誓ったものでした。


そんな経緯から、船場吉兆の一連の騒動は大変注目していました。
一連の内容につきましては多くのメディアで取り上げられていますので割愛しますが、わたしとしては、『何が大事なのか』という意識を統一・徹底することの難しさを感じる事件でした。
コンプライアンスやモラルは『食』に関してだけでなく、すべてのことについてとても重要です。しかし、日々の業務・作業に追われる中でちょっとした効率・利益重視の感覚が少しずつ歯車を狂わしていくのだと思います。そのほんの少しの積み重ねが長い年月をかけここまで大きな問題へとなってしまったのでしょう。
結果はともかく、食に従ずる人たち以外の人たちにも問題を投げかけた出来事だと思います。


『(省略)もともと創業者 湯木貞一は、茶道の精神を愛し、「一期一会」のおもてなしの心を大切にし、お客様にはその嗜好に合わせて、ご提供する料理もしつらえも異なる「One to Oneのおもてなし」の姿勢を貫いてきました。(省略)そして行き着いたのは、やはり創業者 湯木貞一の原点の世界でした。(以下省略)』
[京都吉兆嵐山本店の総料理長の徳岡さんのブログより]


私も業務の中でコンプライアンス的に問題のある相談を受けることがあります。目先の利益にとらわれず、正しい判断をしていくことは非常に難しいとは思いますが、わたしも経営者の方が断固たる決意ですすんでいけるよう、専門家として全力で応援・サポートしていきたいと思っています。

『一期一会のおもてなしの心をもって』、わたしも日々肝に銘じて臨んでいきたいと思います

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